隔靴掻痒

心の容量がこんなにも狭かったかなと不安になる夜ってありますよね。私はたまにあるんです。
絶え間ない努力によって私はめちゃくちゃ可愛いんですけどもそれでも可愛いだけじゃダメかもしれないと思って落ち込む日もあります。社会はそんなに甘くない!
私の可愛いは誰のためにあるんだろうと考えた時に結局は自分のためだと気がついた時になんとかなるんですけどね。
好きな人に可愛いと思って欲しいから好きな人が私のこと可愛くて仕方がないほうが嬉しいからそうあって欲しいと願う私のために私は可愛くなくちゃいけないのです。もちろん私が可愛いことで好きな人が喜んでくれたら嬉しいなともすごく思うわけです。
それでもやはり私より可愛い人が現れたらどうしようなんて不安が胸を過ります。パンケーキを勢いよく食べて器官に詰まった時に似た苦しさでぎゅっとなるのです。
私がどうしてその人のことを好きかなんてここに書き込むのはちょっと違うから書きませんけども、本当に本当に大好きでいつもどうしたらいいのかわからなくなります。考えるだけで嬉しいような悲しいようなソワソワとした気持ちになります。じっと見ていると心を読まれるような気がするので直視することが難しいです。二人きりの時、お酒を飲んだ時二人しかいないので心を読まれてもいいから顔をちゃんとみることが出来ます。待ち合わせ場所に来てくれるだけで世界が一気に色付きます。あまりにも好きなのでドキドキしてしまい手を繋ぎましょうも言えません。ドキドキが伝わりそうで余裕が無いのが丸わかりで恥ずかしいからです。かわりにしょうもない私の日々の話をします。そんなくだらない話を楽しそうに聞いてくれる横顔をみるので精一杯です。やはり目を合わせるのは難しいです。隣にいるのだと再確認すると嬉しくて羽が生えてそのまま飛んでしまいそうになります。アルコールの力を借りてはじめて私は素直になれるのです。アルコールの力を借りてやっと手を繋げます。手を繋いでも息が苦しくて頭のおかしい話ばかりしてしまいます。そういう自分を客観的に見てもっとしっかりしないとと思うのにそこを良いと言ってくれます。本当に良いのかもしれないなと勘違いします。アルコールが抜けると恥ずかしさが戻ってくるので抜けてないふりをしていつも手を離しません。ずるいなとおもいます。今度会ったらちゃんと私は手を繋ぎましょうなんていえるのでしょうか?きっと難しいでしょう。好きな人といるとずっと心がぽかぽかとして暖かい気持ちになります。大嫌いな朝をあれだけ素晴らしいと思うことがあるのだなと不思議になります。隣にいてくれるだけでいい、それはわがままだと思います。それすら私にはわがままにおもえます。私のために時間を使ってくれるそれだけでもうとてつもないことだと思うのです。どうかこの時間が絶えないように願います。私は君のためのヒロインだったら良かったのにといつも考えています。