幸せの形

これは数日前に友人と飲み会に行った時の話である。今回は以前の職場で同じ時期に働き退職した仲間たち。職に就いた時点で1人は既に結婚しており子供もいたが残り2人はその時点では未婚だったのだ。また私が1番最年少であり31歳が2人と27歳が1人、そして私である。
あの職場は劣悪だったねと今では思い出話のように語れる。実際すごく盛り上がるし経営者の頭がおかしすぎて他人が聞いても面白いと思うほどだ。しかし、女4人の集まりとなればやはり男の話をする。私はどうもこの3人にそういった話をするのは気が引ける。それ以外の部分では心から楽しく会話できるのだが各家庭の旦那さんの話を聞いたり式場は子供はみたいな話はイソップ童話よりも違う世界のことのように感じる。そしてある程度自分たちの話を終えれば未婚の私へ今いい人は居ないのか?好きだった人とはどうなのか?という質問を投げかけてくる。それがとても億劫なのだ。以前から彼女たちとは恋愛観にズレがあるためこういう話はしたくないのだ。彼女たちが真剣に結婚相手を探しているあいだだって私は男の子遊びばかりで一生人のことは好きにならないかもなとぼんやりしていた。彼女たちは真剣なのでそんな話も一切しなかった。あの頃の彼女たちの幸せのゴールはきっと結婚だったのでそれに当てはまらないようなものは幸せでないという括りになるだろうなと考えていた。